今回は色の与える心理効果について解説していきます!!
私達は色で無意識に感情が誘導されています。
皆さんは、お菓子のパッケージを見たときに「なぜこの色が使われているんだろう?」と考えたことはありますか?
大手企業の商品パッケージであればほとんどが意図があってその色が採用されています。
つまり、色の与える心理効果について知れば、色で人々を誘導できるようになるのです。
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一緒に学んでいきましょう!!
暖色と寒色
暖色と寒色については前回の記事でも紹介しましたが、色には冷たく感じる色と温かく感じる色があるということです。
暖色とは、赤やオレンジなど温かみのある色をいいます。
寒色とは、青や水色など冷たさを感じる色をいいます。
中性色とは、緑や紫など温度を感じない色をいいます。
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寒色は、冷却材や冷えピタなど、冷たい印象にしたいときよく使われます。
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一方暖色は、カイロやホット飲料など温かい印象にしたいときによく使われます。
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軽い色と重い色
色には軽く感じる色と重く感じる色があります。
色は、明るい色ほど軽く感じて暗い色ほど重く感じるという特徴があります。
軽やかな印象にしたい時は、明度の高い明るい色を使うと良いです。
一方、重厚感や高級感を出したい場合は明度の低い暗い色を使うと良いでしょう。
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派手な色と地味な色
派手な色か地味な色かどうかは彩度によって変わってきます。
彩度が高い色は派手に感じて、彩度が低い色は地味に感じます。
また、色相では赤や黄色、橙色は派手な印象を持ち、青や水色や緑は赤などに比べて地味な印象を持ちます。
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興奮色と沈静色
興奮色とは暖色で彩度の高い色のことをいいます。
一方、沈静色とは寒色で彩度の低い色のことをいいます。
興奮色と沈静色は、交感神経や副交感神経に影響をもたらします。
興奮色は、購買意欲を促進する色とされ、よくSALEのチラシや特価品の値札に使われます。
沈静色は、心を落ち着かせる色とされ、リラックス効果を与えたい場合や集中力を上げたい場合に使われます。
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膨張色(進出色)と収縮色(後退色)
膨張色(進出色)とは、暖色のことをいいます。
暖色の中でも明度と彩度が高いほど、大きく、近くに感じます。
収縮色(後退色)とは、寒色のことをいいます。
暖色の中でも明度と彩度が低くなるほど、小さく、遠くに感じます。
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味覚から連想される色
例えば、薄いピンクだったら甘いお菓子イメージだったり、黄色だったらレモンのすっぱいイメージだったりと、無意識に人は色のイメージと食材を結びつけています。
甘さ、すっぱさ、辛さ、苦さ、しょっぱさなど…
色で味覚を表現することができます。
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嗅覚から連想される色
例えば、薄いピンクだったら甘いフローラルの香り、白だったらバニラの香り、水色だったらマリンの香りなど無意識に人は色のイメージと香りも結びつけています。
香りまで、色で表現することができるのです。
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記憶から連想される色
- 赤と緑の組み合わせはクリスマス
- 赤と白の組み合わせはお正月
- オレンジと黒の組み合わせはハロウィン
色の組み合わせ方によっては記憶からイメージが連想されます。
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色ごとの心理効果
赤色
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- 活力を感じ気持ちを前向きにさせる
- アドレナリンを分泌し興奮を促す
- 食欲を増進させる
- 目を引き、関心を集める
ポジティブなイメージ
勇気・愛情・積極的・勝利・活力
ネガティブなイメージ
危険・血・戦い・怒り・緊張
青色
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- 食欲減退
- 気持ちが落ち着く
- 集中力を高める
- 睡眠を促す
ポジティブなイメージ
知性・冷静・誠実・信頼
ネガティブなイメージ
冷酷・不安・悲しみ・憂鬱
黄色
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- 気分が明るくなる
- 昼夜問わず認識しやすい
- 知性を刺激市行動を活性化させる
- 注意を促す
ポジティブなイメージ
希望・楽しい・明るい・活発
ネガティブなイメージ
危険・緊張・軽率
緑色
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- 精神安定
- 緊張の緩和
- リラックス効果
- 穏やかな気持にさせる
ポジティブなイメージ
癒やし・安らぎ・豊か・若い
ネガティブなイメージ
未熟・保守的・受動的
黒色
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- 重く感じる
- 高級感を与える
- 周囲の色を引き締めて目立たせる
- 自己主張を強くする
ポジティブなイメージ
高級・威厳・神秘・自信
ネガティブなイメージ
絶望・恐怖・破壊・孤独
白色
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- 軽く感じる
- 広さを感じる
- 清潔な印象を与える
- 暗い色を引き立てる
ポジティブなイメージ
清潔・平和・透明感・純粋
ネガティブなイメージ
味気ない・薄情・放心
まとめ
今回は、色の与える心理効果について解説しました!
使う色によって、読み手が感じる印象はこんなにも異なります。
目的によって使う色を決められると、それだけでなんとなく色を決めた場合のデザインよりも効果が出るものになるはずです。
是非取り入れてみてください!!
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