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【印刷用語】スミベタとは?分かりやすく解説!

デザイン

印刷用語「スミベタ」とは

「スミベタ」(墨ベタ)とは、グラフィックデザインや印刷、特に漫画やイラスト制作の分野で使われる用語です。

具体的には、黒一色でべた塗り(塗りつぶし)をする技法を指します。

「スミ」というのは「墨」つまり黒色を意味し、「ベタ」は一面に塗りつぶすことを意味します。

スミベタの特徴

【特徴①】K(黒)一色を使う

スミベタは通常、K(黒)だけを使用して濃い黒を表現します。

印刷物では、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色を使ったカラー印刷が一般的ですが、スミベタはKのインクのみで濃淡のない真っ黒を作り出します。

【特徴②】インクの節約

Kインクだけを使用するため、カラーインクを使うよりもコストが抑えられる場合があります。

特に大量印刷の際に有効です。

【特徴③】シャープな線とコントラスト

スミベタを使用することで、デザインに強いコントラストを与え、線や形をくっきりとさせることができます。

スミベタの使用例

【使用例①】ロゴデザインやタイポグラフィ

強いインパクトを持たせるために、シンプルで視認性の高いデザインにスミベタを使用することがあります。

【使用例②】印刷物

新聞やモノクロのパンフレットなど、コストを抑えつつも鮮明な印刷を実現するために用いられます。

【使用例③】漫画やイラスト

背景やキャラクターの影部分、または重要なシーンを強調するために使われます。

例えば、夜のシーンや暗闇を表現するときに、スミベタでべた塗りをすることが多いです。

CMYKとスミベタの違い

通常、印刷物の黒色は「リッチブラック」と呼ばれるC、M、Y、Kの複数の色を組み合わせて作られることがあります。

しかし、スミベタは純粋にK(ブラック)のみを使用するため、印刷の際にインクの乾燥時間が短く、色ズレが少ないという利点があります。

スミベタの利点と注意点

利点

・コスト効率が高い。

・高コントラストで視認性が良い。

・印刷時の色ズレやインクの乾燥問題が少ない。

注意点

・コスト効率が高い。

・カラープリンターで印刷すると、黒がくすんで見えることがある。

・高解像度が求められる場面では、他の色を混ぜたリッチブラックの方が適している場合もある。

まとめ

「スミベタ」は、シンプルでありながらも強力な視覚効果を生み出す技法として、デザインやイラスト、漫画などさまざまなクリエイティブな分野で活用されています。

デザイナーやクリエイターにとって、スミベタの技法をマスターすることは、表現の幅を広げ、作品の質を高めるための重要なステップとなります。ぜひ、自分のスタイルに合った方法でスミベタを取り入れて、独自の表現力をさらに磨いてみてください。

こばやし
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