今回は色覚異常の方に配慮したデザインについて解説していきます!
色覚異常(色弱)とは?
一般的に見える色とは異なった色に見える・感じる状態のこと
- 男性の20人に1人
- 女性の500人に1人
が一般的な色覚と異なった色覚があるとされています。
色覚異常(色弱)の種類
色覚異常にも種類があり、
- A型色覚
- P型(1型)色覚
- D型(2型)色覚
- T型(3型)色覚
に分けられます。
A型色覚
…… 3種の錐体のうち1種類しか持たない人や、錐体が全く無く杆体しか持たない。色を明暗でしか感じることができない。
P型(1型)色覚
…… 赤色を感じる「L 錐体」が正常に機能しない。
D型(2型)色覚
…… 緑色を感じる「M 錐体」が正常に機能しない。
T型(3型)色覚
…… 青色を感じる「S 錐体」が正常に機能しない。
色弱者の大半がP型(1型)または、D型(2型)です。
どのように見えるの?
一般色覚者とP型(1型)色覚者の見え方を比較するとこのようになります。
区別がつきにくい色
区別がつきにくい色の組み合わせは、
- 赤×緑
- 黄色×黄緑
- 青×紫
- 水色×ピンク
- 深緑×茶色
などです。
カラーユニバーサルデザイン(CUD)とは?
人の色覚の多様性に対応した製品や施設・建築物、環境、サービス、情報を提供する考え方を「カラーユニバーサルデザイン(略称CUD)」と呼びます。
NPO法人カラーユニバーサル機構(CUDO)つまり、
どんな人が見ても伝わるデザイン = 「カラーユニバーサルデザイン(略称CUD)」
ということです!
デザインのポイント
次に、「どうすれば色覚異常の方に配慮したデザイン」ができるのかについてご紹介していきます!
カラーユニバーサルデザイン推奨配色セットを活用する
カラーユニバーサルデザイン推奨配色セット東京大学 分子細胞生物学研究所 脳神経回路研究分野のカラーユニバーサルデザイン推奨配色セット制作委員会が、「カラーユニバーサルデザイン推奨配色セット」を提供しています。上記URLからダウンロードできますので、こちらを見ながら色弱の方に配慮した色味を選ぶと良いです。
コントラスト(明度差)を意識する
赤と緑のような全く違うように感じる色味でも明度が同じだと識別しにくいです。
明度の差をつけてあげると見やすいデザインになります。
同系色の色の明るさで表現する
バラバラの色で表現するよりも同系色の明〜暗で色味の違いを表現するとデザインのまとまりがありつつ、色弱の方でも見やすいデザインになります。
まとめ
今回は色覚異常の方に配慮したデザインについて解説しました!
全ての人に伝わるデザインを作るというのはデザイナーにとってとても大切なことです。
「この色は色覚異常の方はこう見える」という表を全て覚える必要はなく、先程ご紹介したカラーユニバーサルデザイン推奨配色セットを活用したり、デザインのポイントを頭に入れてデザインの作成時に役立てていただければと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
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頑張って作ったので、手に取って頂けたら嬉しいです!
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