今回は「黒」に深みを出す印刷表現のリッチブラックについて解説していきます!
リッチブラックとは
リッチブラックとは、印刷表現の一つです。
通常、印刷物の黒は、「K(ブラック)100%」で表現します。
リッチブラックは、Kのインキに他の色を掛け合わせて黒に深みを出す印刷表現の事をいいます。
リッチブラックを使うメリット
印刷には、基本的にCMYKの4つのインキが使われています。
それぞれのインキには透過性があり、その性質を生かして色を掛け合わせる事で、様々な色味を表現しています。
K(ブラック)にも、透過性があるので、100%にしても真っ黒になりません。
リッチブラックでKと他の色を掛け合わせる事で、Kだけでは表現出来なかった「くっきりとした黒さ」を表現する事が出来ます。
また、デザインを作る際に、他に使っている色味とKの色味を近付けさせることで、デザイン全体に統一感を出す事が出来ます。
リッチブラックのおすすめの使い方
ポスターのタイトルや写真の上に文字を置く場合など、より濃く、ハッキリと黒を目立たせたい場合に使用するのが効果的です。
また、デザイン作成の際に他の要素の色味に近付けるようにKに色を足すと、より全体がまとまるのでおすすめです。
リッチブラックの注意点
CMYKの合計の数字が高すぎるとムラになったり裏写りの原因になることがあります。
C+M+Y+Kの合計の数字が300を超えないように注意しましょう。
リッチブラックの例
K以外の値をどうするかはデザインによって変えていきます。
加える色の割合によって与える微妙な印象を操作する事ができます。
まとめ
今回は、黒に深みを出すことが出来る「リッチブラック」について解説しました!
リッチブラックは様々な場面で活躍します!
是非デザイン作成の際の参考にしてみてください♪
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