今回はデザインの作り方のプロセスについて分かりやすく解説していきます!
01 情報収集
まず、依頼主にどういった目的をもってデザインの制作を依頼したのかやどういうイメージにしたいのか、商品についてなどをしっかりヒアリングする必要があります。
そして、自分でも競合についてや、依頼主についてホームページを見るなどして調べる必要があります。
依頼主に聞くことリスト
- 【最重要】目的
- 商品の特徴
- ターゲット
- 売出したいポイント
- どんなイメージにしたいのか、イメージと近いデザインがあれば提示してもらう
- 商品のこだわり
- なぜその商品が生まれたのか
- 会社について
自分で調べる事リスト
- 商品について
- 競合他社について
- 競合他社のデザイン
- 依頼主に提示されたイメージに近いデザインはないか探す
その商品や概要についてしっかり理解できていないと良いデザインは作れません
グラフィックデザインおすすめの情報収集ツール
Designspiration
Behance
webデザインおすすめの情報収集ツール
SANKOU!
MUUUUU.ORG
Web Design Clip
02 ペルソナを設定する
デザインには正解がありません。
しかし、より正解に近づける為に、ペルソナを設定する必要があります。
ペルソナとは
ペルソナとは、ターゲットより深く、架空の人物を設定することです。
より明確なターゲット像を作り出す事で、デザインが作りやすくなります。
ペルソナ設定の際に決めること(一例)
- 名前
- 年齢
- 性別
- 住まい
- 家族構成
- 仕事
- 収入
- 性格
- 習慣
- 価値観
- 趣味
ペルソナを設定するメリット
- ユーザーの視点になってデザインを考えることができる
- デザインの道筋が立つことで時間の削減になる
- 複数人でデザインを考える際に認識のズレが少なくなる
デザインには正解がないので、何十通りの案が出てきてしまう。
ペルソナを設定することで、限りなく正解に近づける為の道筋が立ちます!
03 どこで使用されるデザインなのか想像する
例えば同じチラシのデザインでも、
駅に貼られるチラシと
学校で配られるチラシでは
デザインも変わってきます。
駅に貼られるチラシの場合、
多くの人は歩いていてふとチラシが目に入る。そして気になったら内容をよく見る。という流れだろうな、と想像できます。
なのでデザインは文字やアイキャッチは大きくして目立つようにして興味を引くデザインが効果的です。
一方、学校で配られるチラシは比較的文字が小さくても読んでもらえるでしょう。
このように、提供する場所によってデザインは変える必要があります。
04 情報整理と情報の優先順位付け
ここまできたら、情報整理に入ります。
今まで集めた情報達すべてをデザインに入れると情報が多すぎて本当に伝えたいことが伝わりにくくなってしまう可能性があります。
それでは本末転倒です。
優先度の低い情報は切り捨てることも必要です。
例えば
ハンドメイド作家が作った商品を売り出すサイト
- 商品名:
刺繍の巾着ポーチ - 目的:
多くの人に自分の作品を見てもらいたい - 売りだすポイント①:
世界に1つだけしかないデザイン - 売りだすポイント②:
作り手の想いやエピソードがある - 制作の過程:
デザイン出し→下書き→手縫い - 値段:
8,000円 - 商品のこだわり:
一つひとつ丁寧に作っている - 製作日数:
10日
ペルソナ像
- 森本ちはるさん
- 38歳
- 夫と高校生の娘がいる
- 平日の昼間はパン屋で働いている
- お花が好き
- 趣味はお菓子作り
- おだやかな性格
- 量より質を大事にしている
といった情報があるとします。
そしてペルソナ像と、商品の情報を照らし合わせて考えると、
量より質を大事にする森本さんならきっと、値段よりも【世界にひとつだけのデザイン】や【作り手の想い・エピソード】を重要視するだろう
というように、どんどん情報の優先順位が決まっていきます。
05 イメージマップの作成
イメージマップの作成は私がデザインを考えるときによく使う方法です。
例えばドローン教室の生徒募集ポスターを作成するとします。
ドローンから連想されるものを全て紙に書き出します
これは私がデザインを考える際に書き出したイメージマップです。
特にデザインに役立たなそうだなと思う事柄でも構いません。
とにかく出せるだけ単語を連想させることが重要です。
06 デザインラフの作成
ここまでできたら次はラフの作成です!
真っ白なノートとペンを用意して、思うがままに構成を描いていきます。
この時、ペルソナとどこで使われるデザインなのか、そして情報の優先順位付け、イメージマップがしっかりと出来ていれば迷うことは少なくなります。
レイアウト
レイアウトを決めるときはまず、どこで使われるデザインなのかを考えます。
駅やスーパーなどに貼られるチラシのデザインの場合は、興味を持ってもらい、読んでもらう流れを作ることが大事なので、文字が多くきっちりとしているチラシよりも、写真や大きい文字を使ったインパクト重視のレイアウトが目を引き効果的です。
色
色を決めるときはペルソナを考えます。
もし、チラシが「幼稚園の園児募集のもの」だった場合、ペルソナは子供がいるお母さん、お父さんと過程します。
そうすると、色は優しくて柔らかい印象のパステルカラーのような色が良いかな、と決まってきます。イメージマップにツミキという単語があったらそこから連想させてカラフルな色合いにするのも良いですね。
フォント
フォントにはそれぞれイメージがあります。
子供が言っているようなイメージの「こんばんは。」はどちらでしょう?
きっと多くの人が下の「こんばんは。」を選びます。
このようにフォントにはそれぞれ与える印象が異なります。
イメージに合わせたフォントを選ぶと良いでしょう。
装飾
装飾を決めるときもイメージマップが役立ちます。
イメージに合わせたイラストや、写真を持ってくると良いでしょう。
デザインの4大原則
デザインの4大原則についてはコチラの記事をお読みください。
07 デザインの作成
ここまできてやっとデザインの作成です!
IllustratorやPhotoshopなどのツールをつかってデザインを作っていきます。
デザインを作成する上で必要なツールについては今後記事にしていくのでお待ち下さい!
まとめ
今回はデザイン作成の前にやること・デザインの考え方について解説しました!
すぐにデザインを作りたい気持ちを抑えて、しっかり情報収集と情報の整理を行い、道筋を作ることで迷いがなくなり、正解のないデザインの中で限りなく正解に近づけることが出来ます。
是非試してみてください!
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